[1828] | もけ 2007/1/23 (Tue.) 10:56:01 もけは理解した。先ず加算とかマスクとかを、いやそれ以前にしぃの使い方を覚えて初めて、皆の居る世界へと踏み込めるのだと。そしてマウスを握り締め、いざ、絵を描こうと踏み込んで、――でも赤坂はそんな甘えを許さない! 豪腕が唸り、猛り、結局魅音が描き上がるその瞬間まで、彼はその身が削り取られんばかりの勢いで温泉に入り続けた!
もけ 2007/1/23 (Tue.) 11:13:49 その光景を目撃していた梨花は思う。
「この男は、もしかしたら、本当に温泉を『愛』しているのではないだろうか」
――愛する、つまり、彼は温泉を自分色に染め、かつ自分は温泉と化そうとしている。その身体の、古い角質が剥離し、温泉の中へ溶けていく。
――つまりあの温泉は『赤坂』なのだ!
それを直感した梨花が、即座に衝立をブチ破り、温泉へとダイブするのに時間は必要じゃない! 床が滑ろうが危険だろうが、そんな事は如何でもいい! あぁ赤坂ハァハァこのやろう! 一滴残らずその温泉を吸い尽くしてあげるわ―――!
しかし、梨花の願いは脆くも崩れ去る事となる。それは、強大な意思の力。「誰にも、温泉の邪魔をさせない」と言う、赤坂の持つ強靭な『決意』が、梨花と温泉の間に、強固なシールドを展開する!
宇宙戦艦の波動砲ですら跳ね返すそのシールドを、彼の部下はこう呼び、畏れ、称えた!
その力は、まさに
『聖なるバリア――赤坂フォース――』
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